昔々勉強した「This is a pen.(これはペンです)」 。いつ使うんじゃ! って思いませんでしたか?じゃあ、どうすれば『使える日本語』を教えられるか?今回は、みんなの日本語L2「これは○○です」の文法を中心に、『”使える日本語”の導入+練習』を作るときの考え方の一例を紹介したいと思います。
コツ
①場面設定
②復習
①場面設定
②復習
①場面設定
→ その文法をよく使う場面を設定 文法「L2 A-1 これは○○です」を教えます。「これは〇〇です」をよく使う場面・・・例えば、レストランの場面にしてみましょう。すしやラーメンは知っていても、団子とか、お好み焼きとか、知らないものも多いはず。それに食べ物の名前は身近だし興味を持って覚えてもらいやすい!
学生が知らない料理を出してあげれば、学生は本当に名前が知りたいので「この文法便利!使ってみよう!」と思ってくれます。
あと、日本語は知らない食べ物もありそうですね。ハンバーガーとか、ビールとか(英語ですが)。じゃあ、教科書にはないけど「これは日本語で○○です。」も教えちゃいましょう!授業中の質問にも使えますし、実生活でもめっちゃ便利です。
導入後、他の食べ物の写真を使ったり、身の回りの物を使って、「これは(日本語で)何ですか?」を練習しましょう。
こんな感じで、L2の文法の教案を全部作っちゃいましょう。私が使っている台湾のみんなの日本語は
A-1 これは○○です。
A-2 これは○○ですか、××ですか。
A-3 これは(何)の○○です。
A-4 これは(誰)の○○です。
A-5 あれは(誰)のです。
A-6 この○○はわたしのです。
教科書のままだと、「ザ・いつ使うんじゃ文法」なので、大改造ビフォーアフター!
順番も変えちゃいます。次は「A-3 これは(何)の○○です」。「これは何の肉ですか?」としてみました。宗教上の理由で豚とか牛とか食べられない人もいますし。せっかくなので前の文法も復習しながらやりましょう。
次の文法の前に、注文、いただきます、ごちそうさま、をやっちゃいましょう。「~と~」の文法はまだですが、そんなこと気にしない!(学生の負担が大きくなければ、教科書からはみ出してもいいと自分は思っています)
次は「A-4 これは(誰)の○○です。」A-5,6も一緒にやっちゃいましょう。レストランを出るときに「これ誰の?」という場面なら使えそう!
②ちょくちょく復習 → 定着+俺できてる感
さて次はお会計。その前に「Checkは日本語で何ですか?」など復習を入れます。ちょくちょく繰り返せば定着しますし、『俺できてる感』につながって自信がついてやる気が出ます。次から次へと知らない日本語ばっかりだと、嫌になっちゃいますからね。こういうケア大事。
さて次はお会計。その前に「Checkは日本語で何ですか?」など復習を入れます。ちょくちょく繰り返せば定着しますし、『俺できてる感』につながって自信がついてやる気が出ます。次から次へと知らない日本語ばっかりだと、嫌になっちゃいますからね。こういうケア大事
「犬派ですか、猫派ですか?」とか質問して練習してもいいかもしれませんね。
『”使える日本語”導入+練習の作り方』まとめ。
①その日本語が使える場面を考える。
Ex.「これは○○です」→レストランで知らない食べ物の名前を聞く
②ちょくちょく復習を入れる
(定着+俺できてる感)
ということで、今回は導入と練習をこんな感じで考えて作りますよ~という例を紹介しました。もちろん、いろいろなやり方がありますし、学生によっても合う合わないがあって難しいところですが。自分もまた、いろいろなやり方の授業にチャレンジしてみたいなと思っています
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